睡眠障害チェック

不眠症や過眠症などの睡眠障害の症状のチェックや対処法、原因と治療の解説。これだけは知っておきたい睡眠障害の基礎知識。
2,000人以上が不眠症を克服!話題の不眠症克服法
 不眠症に関する書籍の著者でもある浜松医科大学名誉教授で精神医学博士の高田明和が学会で発表・実践し、2,000人以上の治療を行ってきた不眠症克服方法。不眠症で眠れない夜を過ごしている方へ深い眠りにつける方法を解説しています。

一日に必要な睡眠時間は、人それぞれです。4時間で充分の人もいれば、9時間必要な人もいます。しっかり熟睡できて、目覚めもスッキリしているのなら、6時間未満でも睡眠時間は十分という人のことを、短時間睡眠者といいます。

歴史上で、短時間睡眠者で有名な人物といえば、ナポレオン皇帝です。ナポレオンの平均的な睡眠時間は、3時間程度という記録が残されています。他にも、発明王と知られるエジソンも、短時間睡眠者であったようです。また、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツは、数日間、眠ることなくプロミングを行い、あのウィンドウズを作り上げたそうです。

現代でも、短時間睡眠者は存在しています。中には、3時間で充分という人もいますし、1時間程度の睡眠でも平気という、驚くべき例も報告されています。短時間睡眠者は、寝つきがとても早く、眠りが深く長いというわけではありません。しかし、夜中に目が覚めることがほとんどなく、睡眠を全体的にみると、ノンレム睡眠が閉める割合が非常に多いのが特徴です。つまり、このような人は、効率的で無駄のない眠り方をしているのです。

短時間睡眠者に特徴的なのが、目覚まし時計がなくても、パッと目覚めることができることです。そして、昼間に眠気がくることは、ほとんどありません。また、普段より1時間早く寝たら、翌日は、普段より1時間早く目覚めるようです。このように、一定して自分の睡眠時間が決まっていることも、短時間睡眠者の特徴です。

短時間睡眠者の性格としては、明るくて元気で才能があり、周囲の人とうまくやっていけるコミュニケーション能力の高い人が多いようです。仕事においても、趣味においても、あらゆることに興味があり、やりたいことがたくさんある人に、短時間睡眠者が多いようです。

短時間睡眠になる原因ですが、遺伝的な影響や、生まれ育った環境が、大きな原因であると考えられます。若い時から、短時間睡眠の人は、一生短時間睡眠をずっと続けることになる場合が多いようです。

長時間睡眠者とは、一日の睡眠時間として、9時間を以上必要とする人のことをと言います。長時間睡眠者として有名なのが、相対性理論で知られるアインシュタインです。アインシュタインは、一日の睡眠時間が10時間以上だったと言われています。

しかし、睡眠時間が長いからといって、単純に、深く眠っている時間が長いというわけではありません。深いノンレム睡眠の時間は、短時間睡眠者とほぼ同じ長さであるようです。また、短時間睡眠者とは異なり、レム睡眠や浅いノンレム睡眠の割合が全体的に多く、夜中に何度も目が覚めてしまうことも多いそうです。つまり、長時間睡眠者の睡眠の仕方は、とても効率の悪いものなのです。

性格的にも、短時間睡眠者が活発であるのに比べて、長時間睡眠者には、内気で心配性の人が多いようです。また、比較的に女性の方が多いようです。

朝、すっきりと目が覚めることがあまりなく、多くの人が、昼間でも常に眠気があるような状態です。長時間睡眠は、病気ではありません。しかし、思いっきり眠らないと、元気になれないので、仕事などで充分な睡眠を取れない人にとっては、毎日の生活が、とてもつらいということは間違いありません。

それでは、長時間睡眠になる原因は、どんなことなのでしょうか。残念ながら、医学的根拠は、明らかになっていません。短時間睡眠になるのには、遺伝が関係していることはわかっています。しかし、長時間睡眠では、まだ確認されていないのです。

10時間もの睡眠が必要な長時間睡眠者は、睡眠時無呼吸のような睡眠障害を生じている可能性があります。長時間寝ているようでも、実は、睡眠中呼吸が停止することで、何度も目が覚めてしまっているかもしれません。睡眠時無呼吸の場合、本人は、睡眠中に目が覚めていることに、自分では気がついていません。ですから、自分では長く眠っていたと思っていても、実際には、それほど熟睡できていないものなのです。周りの人や家族が、異変に気づいたときは、すぐに病院に行くことがとても大切です。

日中、仕事中や授業中などに、とても眠くなって困ったという経験は、誰にでもあることだと思います。しかし、その眠気が、耐えられないほどだったり、毎日続くというような場合は、病気の可能性を疑う必要があります。昼間に眠くなるなんて、緊張感がないと反省したり、眠くなることと病気が、なかなかつながらずに、それが病気だということには、気づきにくいことが多いです。

過眠症(ナルコレプシー)という病気は、睡眠障害のひとつで、その主な症状は、昼間でも突然、強い眠気に襲われ、眠り込んでしまうという睡眠発作などです。重要な商談や試験の最中にもかかわらず、眠気がくることが多いという方は、要注意です。

副症状としては、情動脱力発作という症状が起きます。この症状は、例えば、怒ったり笑ったりするときに、力が体中から抜けてしまったり、倒れこんでしまうことがあります。このような症状がある場合や、耐えられないような眠気が、2~3ヶ月もの間続くという場合は、過眠症の可能性があります。

過眠症になる原因は、遺伝的な体質、そして、環境因子(ストレスなど)が重なることによって、起こるようです。しかし、ほとんどが、明確な原因が分かりません。また、手術や頭部に外傷を受けたり、睡眠不足が長く続いたときなど、身体的に大きなストレスがかかった直後に発症することが多いようです。

過眠症の対処法としては、まず、夜は、しっかり睡眠をとるということが大事です。それでも、昼間に強い眠気があるというときは、かかりつけの内科や神経内科精神科、睡眠外来で診断を受けるようにしてください。

また、過眠症による副症状には、情動脱力発作、睡眠麻痺、入眠時幻覚、自動症、夜間の熟睡困難などの症状があります。

情動脱力発作とは、激しく怒ったりしたときなど、興奮した状態のときに、体中の力が抜けて、膝がガタガタしてしまい、持っているものを下に落としてしまうというような症状です。また、声を出すための筋肉や、顔の筋肉まで力が入らず、言語がうまく話せなくなることもあるようです。

睡眠麻痺とは、入眠するときに、幻覚と金縛りが起こるものです。覚醒から睡眠への移行期に、突然、体に力が入らなくなり、声も出せなくて、体がどうしても動かないといった、いわゆる「金縛り」の状態になります。これも、発病する初期の段階によく起こることです。時には、呼吸困難に近い感じがすることもあります。多くの場合、幻覚を見たり、恐ろしい夢を見たりします。

入眠時幻覚とは、入眠時の半分起きて半分寝ているような時に、とてもはっきりとした夢のような幻覚を見るというものです。誰かが、鍵のかかったドアを開けて、部屋の中に入って来たとか、自分の体の上に乗っかってくるとか、凶暴な動物に襲われるなど、生々しく現実的な幻覚を見たり、幻聴を聞いたり、触られるような感じがしたりすることがあります。あるいは、自分が飛んで窓から外へ出て行くという、浮遊感覚が起こることもあるようです。

自動症とは、自分では眠いという自覚がないのに、行動したことを全く覚えていない状態のことです。夜間の熟睡困難は、睡眠サイクルが乱れることで、夜、熟睡できないという症状です。はっきりとした夢を見ることで、熟睡感が得られません。過眠症では、大脳が、覚醒時に近いレム睡眠が頻繁に起こっているため、熟睡することができません。夜間の熟睡困難によって、頭が重く感じたり、頭痛がしたり、複視などの原因になったりすることがあります。

睡眠障害(不眠症)には、一過性の不眠と慢性的な不眠の2種類があります。一過性の不眠とは、一時的なもので、数日~数週間程度続くものです。長引くことのない不眠です。この一過性の不眠の原因は、人によって様々です。

例えば、以下のような原因があげられます。

・騒音、温度・湿度の不快感など、環境的な要因によるもの。
・時差ぼけなどのように、睡眠時間が変化したことによるもの。
・家族の不幸など、精神的に大きなストレスかかったことによるもの。
・入学試験や大事な会議など、緊張感によるもの。
・一過性の病気が原因のもの。

このように、一過性の不眠は、気持ちが高ぶったときや、気がかりなことがあるときに起こります。 もちろん、眠れないときは、とてもつらいと思います。しかし、自分でも、その原因が分かっているし、ほとんどの場合、数日すれば解消するので、慢性的な不眠に比べて、それほど問題はないと言えます。

ところで、なぜ、精神的なストレスや、気がかりなことがあると、人は不眠になってしまうのでしょうか?人間は、本来、体内時計の働きによって、生活のリズムが整っていれば、自然と決まった時刻には眠気を感じ、入眠することができるようにできています。しかし、心配事をかかえていると、脳が覚醒し続けるように働き、なかなか眠ることができなくなってしまうのです。

なぜ、そのようなとき、覚醒し続けようと、脳は働くのでしょうか。その原因は、私たちの祖先の代まで逆戻ります。まだ洞窟などで生活していた私たちの祖先は、恐ろしい肉食動物に襲われるのではないかという危険と、隣りあわせの日々を過ごしていました。そして、そんな環境の中では、ゆっくり眠っていられるわけがありません。

そのことから、人間は、生命を守るために、心配事があるときには、脳が眠ってしまわないようなしくみをつくりあげたのです。そして、そのメカニズムが、この現代社会においても、残って働いているというわけなのです。

入眠するのに時間がかかるけれど、不眠の症状はないという人の中には、不眠症予備軍の人もいます。どんなところにいても、すぐに眠ることができるのを特技としている人がいます。しかし、実は、このような人が、不眠症予備軍の場合が多いのです。いつでもどこでも眠ることができるということは、寝不足が原因なのです。

日々、正しい睡眠時間をとり、健康的な人は、昼間にはそう簡単には眠ることができません。睡眠と覚醒が正常にできている人は、昼間は脳が活発に起きている状態なので、寝ようとしても、眠ることができません。しかし、睡眠不足の人や、不眠で悩んでいる人は、体が睡眠を必要としているので、昼間でも、横になるとすぐに眠ることができるのです。

こうした不眠症予備軍の人は、睡眠のサイクルがすっかり乱れてしまっています。ですから、不眠の症状がすぐに出てきてもおかしくない状態です。不眠症になる要素があることを、自分自身では、よく認識できない可能性があります。しかし、不眠症予備軍であることに、ほぼ間違いありません。いつでもどこでも寝られることは、特技ではないのです。

本格的な不眠症になってしまう前に、自分の生活を見直し、睡眠時間を増やすようにするなど、規則正しい生活を送るよう、心がけましょう。そして、理想的な睡眠のサイクルを身につけることが、大変重要です。

健康的で、睡眠時間が十分にとれているという人は、夜、寝床についてから寝入るまでに、10分~15分くらいかかります。それくらいかかるのは、正常なことなのです。予備軍の人は、5分もかからないうちに、眠ってしまうでしょう。それは、実は、睡眠不足が続いていることを意味しているのです。

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