日本では、5人に1人の人が、睡眠障害に悩んでいると言われています。職場、近所付き合い、親戚との人間関係など、様々な場面でストレスを感じ、それによって、不眠(睡眠障害)になってしまうという人も多いようです。また、経済の発展により、昼も夜も働かなければならないなど、現代では、睡眠のリズムが乱れる原因が実にたくさんあります。
不眠の治療の方法としては、睡眠薬を使う方法があります。日本では、医師の処方箋がないと、睡眠薬を手に入れることはできません。不眠で悩んでいる人の中には、うつ病など、他の病気が原因で、不眠が起きているという人もいます。ですから、医師の診察を受ける必要があります。不眠の症状や、原因がわかっているのであれば、それを医師に伝えると、適切な睡眠薬を処方してもらえるでしょう。
睡眠薬は、今から30年以上前のものは、徐々に薬の効き目が落ちる、あるいは、薬を飲むことを止められなくなるなど、強い副作用が問題になっていました。そのため、「睡眠薬」と聞くと、今でも、怖くて手が出しにくい薬だと、誤解して捉えている人が少なくないようです。
しかし、副作用が少なく安全な睡眠薬が、1960年代以降、開発されています。そして、現在、睡眠障害の治療で使用されている薬は、新しくて安全な薬ですから、しっかりと医師の指導を受けて服用すれば、ほとんど心配する必要はありません。また、最近では、朝、すっきりと目覚めることができるという、新しい睡眠薬も開発されています。不眠に悩んでいる人は、ためらわずに、医師に相談されることをおすすめします。
睡眠の役割についてご紹介します。ほとんどの人が、夜になると自然と眠くなりますよね。そして、朝になると目が覚めます。人間の身体のこのリズムは、脳の中にある「生体時計」というものがコントロールしています。明け方には、最も体温が低くなります。そして昼間に上昇していきます。そして、夕方にかけてがピークになっていきます。その後に、徐々に下がっていきます。
人間は、体温が下がってくるとだんだんと眠くなってくるものです。この体温とは、深部体温という体の内部(脳や腸など)の温度のことです。このようにして人間は、生体時計の働きや深部体温により眠くなったり目覚めたりするものです。 そもそも、睡眠とは、どのような役割があるのかというと睡眠をとることで、体だけでなく、脳も休むことができます。また、深い睡眠の間には、成長ホルモンが集中的に分泌されます。
さらに睡眠により、脳の過熱を防いでくれます。 あったかいお風呂に入れば深部体温は上昇します。そして入浴した後、入眠しやすくなります。 そして、その時生じる脳の過熱を睡眠によって防いでいるということなのです。睡眠の中でも 徐波睡眠という深い睡眠の状態は深部体温を大きく下げる働きがあるのです。睡眠中は、人間は、エネルギーを保存しています。起きている間は、体の中の物質を酸化させエネルギーをつくり出して、それを心と身体を活動させる動力にしているのです。

