大人の睡眠障害を治療するためには、生活習慣の改善などがあります。たとえばアルコールの摂取を控えたり、禁煙をするようにしたり、睡眠中の体位を変えたりするなどがあります。睡眠中の体位をかえるには横向きに寝たり、枕の高さを調整したりしてみましょう。もし、肥満を合併しているような場合には、ライフスタイルの改善をしてみたり、運動や食事療法による減量が大切になってきます。
大人の睡眠障害が重症の場合には、CPAP治療というように睡眠中に鼻マスクを装着して一定圧を加えた空気を鼻から送り込み上気道の閉塞部位を拡大させるといった方法がとられます。これは睡眠中の呼吸状態を安定化させる治療なのです。そういった治療をおこなうことによって改善するように促していきます。もし、睡眠障害が軽症の場合にはマウスピースによる治療方法があります。これは歯科なのですが、その他にも耳鼻咽喉科でおこなわれる手術による治療を考慮する場合もあります。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群が上気道の閉塞によって起こるのに対して「中枢型睡眠時無呼吸症候群」の場合は上気道の閉塞は伴わないで呼吸中枢の機能異常によって無呼吸が生じてしまいます。心不全では周期的に無呼吸と過呼吸を繰り返すことがありますのでチェーンストークス呼吸と呼ばれています。主な症状ですが「不眠」や「中途覚醒」などです。心不全や脳梗塞に合併することが多いため心不全患者の約40%のかたは中枢型睡眠時無呼吸症候群が合併すると概算されているそうです。
睡眠の役割についてご紹介します。ほとんどの人が、夜になると自然と眠くなりますよね。そして、朝になると目が覚めます。人間の身体のこのリズムは、脳の中にある「生体時計」というものがコントロールしています。明け方には、最も体温が低くなります。そして昼間に上昇していきます。そして、夕方にかけてがピークになっていきます。その後に、徐々に下がっていきます。
人間は、体温が下がってくるとだんだんと眠くなってくるものです。この体温とは、深部体温という体の内部(脳や腸など)の温度のことです。このようにして人間は、生体時計の働きや深部体温により眠くなったり目覚めたりするものです。 そもそも、睡眠とは、どのような役割があるのかというと睡眠をとることで、体だけでなく、脳も休むことができます。また、深い睡眠の間には、成長ホルモンが集中的に分泌されます。
さらに睡眠により、脳の過熱を防いでくれます。 あったかいお風呂に入れば深部体温は上昇します。そして入浴した後、入眠しやすくなります。 そして、その時生じる脳の過熱を睡眠によって防いでいるということなのです。睡眠の中でも 徐波睡眠という深い睡眠の状態は深部体温を大きく下げる働きがあるのです。睡眠中は、人間は、エネルギーを保存しています。起きている間は、体の中の物質を酸化させエネルギーをつくり出して、それを心と身体を活動させる動力にしているのです。

